2011年1月18日火曜日

東京〜宇都宮ポタリング

宇都宮まで餃子を食べにいく、
という無謀な自転車の旅をとうとう実行してきました。

朝6時半。日の出とともに自宅を出発。
パンク修理関連、輪行関連グッズを
お気に入りのクランプラーのメッセンジャーバックに仕舞い、
ひとまず梅島陸橋を目指しました。

梅島陸橋からは国道4号とその脇を通る県道49号線で
越谷を目指しました。
朝でしたのでそこまで車も混んでおらず、
2時間ほどで越谷へ到着。
そこから松伏町を抜けて江戸川サイクリングロードへ。

ここからが地獄の始まりでした。

野田橋から江戸川サイクリングロードへ出たのですが、
ものすごい強風。向かい風&横からの暴風。

サイクリングロードなので走りやすくて
サクサク進むものだと思っていたのですが、
時速6、7km/hが精一杯。
しかも油断すると横に倒されてしまうほどの強風。
ペダルを漕いでも漕いでも前に進まず
非常に苦しい道のりでした。

そんなところで海から40km付近へ到達。
記念写真を撮った後、走り出したのですが、どうも後輪がおかしい。。
と、気がついてみるとパンクしていました(大泣)

この強風の中、チューブ交換しなきゃいけないなんて!
しかも慣れない作業。孤独な一人の作業。。

タイヤを外してまごまごしていたところ、
颯爽と現れたローディーのおじさま。

「どうしたんですか?」
と声をかけてくださって、私のぎこちないチューブ交換を見るに見かねて
手伝ってくださったのす!
手伝ったというか、ほとんどお任せしてしまいました。
私だったら1時間はかかるであろう作業を、
おじさまは強風の中20分くらいで
パンクの修理をしてくださったのです!
本当に本当にありがたかったです。

お礼状を送りたい、とお名前などを伺おうと思っていたら
「おたがいさまだからね」
とおっしゃって、そのまま颯爽と強風の中、
走り去っていかれたのでした。

「おたがいさまだからね」
という言葉がその後の私にとても心に響きました。
私も自転車の技術を磨いて、サイクリングに出たときに
困っている人がいたら助けられるようになりたいと
心から思いました。

パンクがなんとかなり、強風に負けないよう少しずつ漕いで
なんとかお昼頃に江戸川サイクリングロード終点の関宿に到着。
さらにその先に道の駅があるので、そこでしばし休憩することに。
ここでいただいた山菜うどんが暖かくて、
強風に負けずここまでこれたことと相まって、じん、としました。

しかしまだまだ道は続く。
今度は結城を目指して県道17号をひたすら北上。
この道は坂もなく走りやすい道でしたが、
車道に細かな砂利が多くて、
それをなるべく踏まないように注意しながら進みました。

河川敷のように吹きっさらしではないので
風はそこまで強くありませんでしたが、
この頃になると足も徐々に疲れが出てきて、
結城町までの道のりが非常に苦しいものでありました。

ところどころにコンビニがありましたので
適宜トイレ休憩をしながら
なんとか自分自身を励まして結城町へ到着。
そして県道17号から県道146号に乗り換えて、さらに北上。
青看板に「宇都宮」の文字が出てきて、俄然張り切る私。

やった!!栃木県に突入!!

しかしこの頃になると、足が重く感じられ
何度も途中で帰ろうと思ったものでした。。


そして県道146号から県道44号に乗り換え、
田川を目指しました。

田川は県道44号から宇都宮市街地までサイクリングロードがある、
ということであらかじめチェックしていたのです。

そして田川サイクリングロードへ。
このマップのように何度か橋を渡ったり、
戻ったりしながら宇都宮まで行けます。
また、田川サイクリングロードは所々工事中でして、
その度に迂回しなければなりませんでした。

のどかなサイクリングロードです。
江戸川サイクリングロードよりも道幅が狭く、
トイレなどの休憩ポイントはありませんでしたが、
途中にキャンプ場があって、そこにベンチがあって
のんびり休憩したりしました。

田川サイクリングロードに入ってしまうと
コンビニなどの補給ポイントがなく、
徐々に減って行くボトルゲージのお水に焦っていたのですが、
キャンプ場の水道は
「凍結予防のため3月末まで使えません」の札が。涙
水分補給出来そうなところがないかな〜と探しながら走っていると
野球場があって、そこのお水をいただけました!!
(本当にありがたかったです)
節水していたお水をがぶがぶ飲んで、
さらに宇都宮を目指します。

田川サイクリングロードは全長22kmほどだったのですが、
既に私のサイクルメーターは95kmを超えており、
この22kmほどの距離が非常に非常に長く感じられたのです。

また、日がどんどん暮れ行く中、
暗くなる前に宇都宮に到着できるのだろうかという焦りと疲れのため

一体なんの修行なの?

と自問自答しながら進みました。

そのような時は風景をぼーっと眺めながら
「宇都宮で餃子を食べる!」という強い意志のもと
「よし!頑張る!」とペダルを漕ぎました。

夕方なので犬の散歩で川沿いを歩かれる方も多く、
何度か地元の方とお話させていただきました。

栃木では雪も残っていて、寒いなぁと感じたのですが、
地元の方に言わせると「今日は最高の暖かな日だよ」と。
そういう何気ない会話、人との出会いが
頑張る勇気をくれたように思います。


田川サイクリングロードでは道と交差するとき、
•横断歩道で渡る
•トンネルでくぐる
という2パターンだったのですが、

トンネルの場合はトラップ多数。
トンネルを抜けるとそこはシャリシャリの雪&氷ロード。
非常に危険でした…。
宇都宮市街地付近でもこのような道でしたので、
やはり東京とは比べものにならない寒い地方なんですね。

田川サイクリングロード沿いに「宇都宮の湯」という
スーパー銭湯の看板が出ていて
非常に魅力的だったのですが、
「餃子を食べる」という気持ちの方が強く、
スルーして宇都宮駅を目指しました。
今度はぜひ行ってみたいと思います。

日が沈みかかった17時半。
田川サイクリングロード終点に到着し、
あとは宇都宮駅を目指すばかり。
あと500mほど。

力を振り絞って漕ぎます。
しかし道はシャーベット状になっているところもあるため、
ところどころ手押ししながら進みました。


18時少し前。宇都宮駅到着。
感無量。
宇都宮駅の上には月が出ていました。

駅前の餃子館で、念願の餃子を!!


しかし、いくらなんでも食べ過ぎました。。。
人気3種セット(海老とシソと健太餃子だったかな?)1100円。
いっぺんに食べきれないのでゆっくりゆっくり食べきりました。

おなか一杯になったところで、お店を出て、
今度は初の輪行準備に取りかかります。

軍手をはめて、部品をなくさないように。
30分くらいできちんとまとめることができました。

電車に乗って池袋まで。
普通車両だと迷惑かな、と思って
奮発してグリーン車に乗りました!
一番後ろの座席だと後ろにスペースがあって、
自転車が上手に収納できます。

一日かかって移動した距離が、電車で1時間半ほど。
電車に揺られながら飲むホットコーヒーが美味しくて。
駅名を聞く度に、一日のことが走馬灯のように思い出されました。

池袋で下車し、自転車を組み立て再走行。
無事に帰宅できて本当によかったです。



<記録>
Dst 122.54km
Av  18.10km/h
Tm  6時間46分
Max 39km/h

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